学校基本調査で、昨年度中に中学校で不登校になった生徒の割合を都道府県別にみると、宮城県が最多だった。宮城県教委の7日の発表によると、県内の中学生全体の3・08%(前年度2・92%)が30日以上欠席していた。全国平均は2・56%で、担当者は「東日本大震災の影響」としている。

全国では、昨年度中に不登校だった小学生が2万1175人(前年度比1447人減)で前年度比6%減。中学生(中等教育学校の前期課程含む)は9万1262人(同3574人減)で、4%減っていた。

宮城県の中学生の不登校は07年度以降、減少していたが、5年ぶりに増加に転じた。県内では、5千人超が仮設住宅から通学。県教委は「窮屈な生活が意欲の低下や将来の不安を招いている」としている。

被災地では、福島県が2・34%(前年度2・16%)と増え、岩手県は1・91%(同1・97%)とほぼ横ばいだった。
朝日新聞より